NO.403.思い出の不動産取引と物件調査㉓東京都品川区旗の台

query_builder 2025/11/19
不動産買取不動産売却
(両手に家二つ)12・19・27・34

品川区旗の台の自宅の売却依頼を受けた物件が自殺物件であると初めからわからなかった案件。


銀行担当者からの紹介案件で物件調査の前に売主を訪問し、物件の確認を行って、売主と面談して売却の意思の確認や売却希望価格を聴いたり、物件概要書や間取り図作成のためのヒヤリングと所有者が持っている物件資料を入手する。


状況により、程度により異なるが2度ぐらい本人と面談するケースが多い。まずは売主とのコミュニケ―ションを深め、信頼関係を気づくことをしないと、物件売却完了までに買主側からの質問事項にも対応ができなくなります。


今回の売却については、ご主人をなくした未亡人であり、戸建てでなくマンションに一人住まいするために自宅物件売却を決めたもの。間取り図作成等のため室内も検索します。居間に仏壇があり、ご主人と娘さんの遺影とお花、線香が上がっていた。


「亡くなったお嬢さんですか」と聞くと「はい、そうです」と答えた。


初めての内覧でお嬢さんの死因など聞くこともなく、お線香だけあげさせてもらった。


物件概要書を作成した後、社内の別の担当者から買主の不動産業者が内覧することになり、売買価格もほぼ合致し成約も間近と思われた。内覧前に同じ会社とは言え、売主側の仲介業者として待ち合わせ時間より少し前に売主を訪問した時、売主が小生に涙を流して「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝られた。


何が何だかわからなかったが、小生から事情を聴く前に2階の亡くなった娘の部屋に上がると売主がベッドを、次に本棚をずらした。


すると壁に穴が開き、かなり壊されていたのをベッドと本棚に隠されていたので、当初は全く気づかなかった。


まもなく約束の時間で買主が内覧に来る。


そのことは隠すわけにはいかない。当然売却価格も変わる、それ以上に購入をしないかもしれない。


買主の顔色を見るまでもなく、小生からとっさの判断で事実を話して、ご足労頂き内覧をしてもらったが、白紙を提案することにした思い出の事案である。


その後大幅に値下げをして売却はできた案件。夫人が何故隠したのか?仲介業者として小生が気が付かなければいけなかったのか?


売元の業者としては、当然説明をしなければならない「重要な事項」である。しかし、売主としては、触れたくない、説明をしたくないメンタルな話題であるし、積極的に売主からはその方の性格や時期的なことにもよると思いますが、タイミングも難しく、聞かなかったから黙っていればよいという仲介業者の判断であれば、その後買主が、購入物件で生活をし始めた時、近所の方から当然話題が出てくることが予想されるし、こういう話は当事者が居なくなってから、当たり前の話題になります。


その時、仲介業者が故意に説明をしていないとしたら、業者として信用がなくなります。


本件は一軒家ですが、マンションの場合には、どこまでが説明範囲か、すなわち対象物件のみか、両隣上下の部屋なのか、同じフロアの場合には説明が必要か、対象物件のマンション1棟の場合には説明を要するのか色々なケースが考えられます。


小生数多くの物件売買を取り纏めましたが、自殺案件は、この1件だけで、不謹慎ではありますが、良い実務経験でした。


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横須賀・三浦の不動産売却相談センター

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